オーブンレンジは毎日の食卓を支える家電だからこそ、あたためムラや操作の分かりにくさに不満を感じている人も多いと思います。

パナソニック、シャープ、日立、東芝といった大手メーカーだけでも機能や方式の違いが多く、どれを選べばいいのか迷いますよね。

この記事では、人気メーカーの現行モデルを中心に、容量や加熱方式、センサーの種類ごとに特長を整理しながら紹介していきます。

大手メーカーの定番機種に加えて、バルミューダやツインバードといったデザイン性の高い個性派ブランド、コスパを重視したいアイリスオーヤマのモデルも取り上げているので、自分の暮らし方に合った一台を見つける参考にしてください。

選び方

容量で選ぶ

オーブンレンジの容量は、一緒に暮らす人数の目安になります。

18〜20L程度は一人暮らし向けで、お弁当や小さめの角皿を使う調理に向いています。

23〜26Lは二人暮らしから三人家族まで幅広く対応できるサイズで、もっとも選択肢が豊富な容量帯です。

30L以上になると、大皿料理や2段調理がしやすくなるので、四人以上の家族や作り置きを頻繁にする人に向いています。

庫内の広さだけでなく、設置スペースに本体が収まるかも事前に確認しておくと安心です。

容量帯向いている人数・用途
18〜20L一人暮らし向け。
23〜26L二人暮らし〜三人家族向け。
30L以上四人以上の家族向け。

加熱方式で選ぶ

オーブンレンジの加熱方式は大きく分けて、ヒーターで加熱する方式と、過熱水蒸気を使う方式があります。

ヒーター式は価格が抑えられていて、日常のあたためやシンプルなオーブン調理を中心に使いたい人に向いています。

過熱水蒸気式は、100度を超える水蒸気を使うことで食材の油分や塩分を落としながら調理できるのが特長で、揚げ物のあたため直しや蒸し料理をよくする人におすすめです。

パナソニックのヒートグリル皿のように、皿自体を発熱させて両面から焼き上げる方式を採用しているモデルもあり、メーカーごとに得意な調理が異なります。

センサーの種類で選ぶ

あたためムラを左右するのがセンサーの精度です。

赤外線センサーは食品の表面温度を検知して加熱時間を調整する方式で、多くのモデルに搭載されています。

重量センサーは食品の重さから加熱量を計算する方式で、日立のWスキャンのように赤外線センサーと組み合わせることで精度を高めているモデルもあります。

パナソニックの高精細・64眼スピードセンサーのように、庫内を細かく分割して検知する高性能なセンサーを搭載した上位機種ほど、あたためムラが少なくなる傾向があります。

お手入れのしやすさで選ぶ

日々使うものだからこそ、お手入れのしやすさも見逃せないポイントです。

庫内がフラットな構造になっているモデルは、回転皿がある機種に比べて拭き掃除がしやすく、大きめの容器も置きやすいのが利点です。

フッ素コーティングやセラミックコーティングが施されている庫内は、油汚れが落としやすく設計されています。

加えて、自動でにおいや汚れを軽減するお手入れコースを搭載しているモデルを選ぶと、日常の負担をさらに減らせます。

メーカーごとの特徴で選ぶ

パナソニックのビストロシリーズは、高精細なセンサーとヒートグリル皿による両面焼きが特長で、あたための精度を重視する人に向いています。

シャープのヘルシオは過熱水蒸気だけで調理する独自の方式を採用し、健康志向の調理を得意としています。

日立のヘルシーシェフは重量センサーを使った正確なあたためが強みで、東芝の石窯ドームは熱風2段オーブンによる高火力が魅力です。

象印のEVERINOは食材を浮かせて加熱する独自機構で温めムラを抑えており、バルミューダやツインバードはデザイン性とシンプルな操作性を重視する人に向いています。

アイリスオーヤマは価格を抑えながら過熱水蒸気機能まで備えたモデルを展開しており、コストパフォーマンスを重視する人に選ばれています。

おすすめのオーブンレンジ

パナソニック ビストロ NE-BS9E

パナソニックのビストロシリーズの中でも上位に位置するモデルです。

高精細・64眼スピードセンサーが庫内を細かく検知し、あたためムラを抑えます。マイクロ波を吸収して発熱するヒートグリル皿を使えば、食材を裏返さずに両面をこんがりと焼き上げられます。

グリル料理とスープを同時に仕上げる「おまかせグリル&スープ」機能も搭載していて、品数を増やしたいときに便利です。

項目内容
総庫内容量30L
庫内構造フラット庫内、2段調理対応
センサー高精細・64眼スピードセンサー
最大レンジ出力1000W
オーブン温度調節範囲70〜300℃
特長機能ヒートグリル皿、おまかせグリル&スープ
本体サイズ幅494×高さ370×奥行435mm
本体質量約19.6kg

パナソニック エレック NE-MS4C

日常使いに必要な機能を過不足なくそろえたミドルクラスのモデルです。

赤外線センサーが食品の表面温度を検知し、あたためだけでなくオーブン調理でも焼きムラを抑えます。

フッ素コーティングが施された庫内は油汚れが拭き取りやすく、下ごしらえした食材をそのままボウルで調理できるワンボウルメニューにも対応しています。

項目内容
総庫内容量26L
庫内構造フラット庫内
センサー赤外線センサー
オーブン最高温度250℃
グリル4枚同時焼き対応
庫内コーティングフッ素コーティング
特長機能ワンボウルメニュー

シャープ ヘルシオ AX-N1D

過熱水蒸気だけで調理するウォーターオーブン方式を採用したスタンダードモデルです。

油や塩分を抑えながら仕上げられるのが特長で、揚げ物のあたため直しやヘルシー志向の料理を楽しみたい人に向いています。

生成AIを活用した「クックトーク」に相談しながら加熱設定を決められるのも便利なポイントです。

項目内容
総庫内容量30L
庫内構造フラット庫内
使用人数目安4人
センサーらくチン!センサー(絶対湿度)+赤外線センサー
最大レンジ出力1000W
オーブン最高温度300℃
加熱方式過熱水蒸気(ウォーターオーブン)
特長機能クックトーク(音声相談機能)

シャープ PLAINLY RE-WF264

熱風を庫内に効率よく循環させる2段コンベクション方式を採用した過熱水蒸気オーブンレンジです。

過熱水蒸気を使うときだけスチームカップを庫内に入れる仕組みのため、水タンクの給排水やお手入れの手間が少ないのが特長です。

シンプルな操作性を求める人に向いています。

項目内容
総庫内容量26L
庫内構造フラット庫内
使用人数目安3人
センサー赤外線センサー
最大レンジ出力1000W
オーブン最高温度250℃
加熱方式2段熱風コンベクション、スチームカップ式過熱水蒸気

日立 ヘルシーシェフ MRO-W1D

重量センサーと赤外線センサーを組み合わせたWスキャンで、食品の量と表面温度を見極めながら加熱するモデルです。

310℃の熱風コンベクションオーブンを2段で使えるため、肉料理やグラタンをこんがりと仕上げられます。

分量が異なる2品を同時にあたためられる機能も搭載しています。

項目内容
総庫内容量30L
庫内構造ワイド&フラット庫内、2段調理対応
センサーWスキャン(重量センサー+赤外線センサー)
オーブン最高温度310℃
特長機能熱風旨み焼き、2品同時あたため
本体サイズ幅497×奥行442×高さ375mm
本体質量約18.0kg

日立 ヘルシーシェフ MRO-S8C

幅41.5cmのワイド庫内を備えた過熱水蒸気オーブンレンジです。

過熱水蒸気の高温を活かして油を使わずにフライ料理をカラッと仕上げる「ノンフライ」機能や、重量センサーによる正確なあたため機能を搭載しています。

大きめの皿やピザを扱うことが多い人に向いています。

項目内容
総庫内容量31L
庫内構造ワイド庫内(幅41.5cm)
センサー重量センサー
オーブン最高温度250℃(1段式)
加熱方式ボイラー式過熱水蒸気
特長機能ノンフライ調理

東芝 石窯ドーム ER-D5000C

熱風2段350℃の高火力を備えたハイグレードモデルです。

ファインeyeセンサーが食材のムラを細かく検知し、あたための精度を高めています。

ピザの焼き上げから温め直しまで、設定不要でおまかせできる「石窯おまかせピザ」機能も搭載していて、パンやお菓子作りを本格的に楽しみたい人に向いています。

項目内容
総庫内容量30L
庫内構造フラット庫内、熱風2段オーブン
センサーファインeyeセンサー
最大レンジ出力1000W
オーブン最高温度350℃
特長機能石窯おまかせピザ

東芝 石窯ドーム ER-D4000C

奥行39.9cmの薄型ボディに、熱風2段300℃のオーブン性能を詰め込んだコンパクトプレミアムモデルです。

64眼赤外線センサーが食品の温度や分量を細かく見分けて自動調整し、市販の冷凍食品も含めた2品同時あたために対応しています。

設置スペースを抑えたい人に向いています。

項目内容
総庫内容量26L
庫内構造フラット庫内、熱風2段オーブン
センサー64眼赤外線センサー
最大レンジ出力1000W
オーブン最高温度300℃
特長機能2品あたため、石窯おまかせ焼き
本体サイズ幅493×奥行399×高さ357mm
本体質量約21kg

象印 EVERINO ES-GX26

食材を庫内で浮かせて加熱する「うきレジ」と、レンジからグリルへ自動で切り替わる「レジグリ」を搭載したモデルです。

ハンバーグのような時間のかかる料理も約13分で仕上げられるなど、時短調理を重視する人に向いています。

フラット庫内でお手入れがしやすいのも特長です。

項目内容
総庫内容量26L
庫内構造フラット庫内
センサー瞬速センシング赤外線センサー
オーブン温度調節範囲100〜250℃
特長機能うきレジ、レジグリ、サクレジ
年間消費電力量73.4kWh/年
調理時間目安ハンバーグ約13分

象印 EVERINO ES-KA18

一人暮らしから二人暮らしまでを想定したコンパクトサイズのオーブンレンジです。

赤外線センサーと温度センサーを組み合わせてあたためムラを抑えつつ、オーブンは100〜250℃、発酵は30〜45℃まで細かく設定できます。

操作がシンプルで、機械の操作に不慣れな人にも扱いやすい設計です。

項目内容
総庫内容量18L
庫内構造フラット庫内
センサー赤外線センサー、温度センサー
レンジ自動出力900W
オーブン温度調節範囲100〜250℃
発酵温度30・35・40・45℃

バルミューダ The Range K09A

余分なボタンをそぎ落としたシンプルな操作性と、クラシカルで上品なデザインが特長のオーブンレンジです。

レンジ機能では庫内中心部から均一に加熱し、オーブン機能ではヒーター管の見直しにより焼きムラを抑えています。

角皿を使えば鶏の丸焼きのような大皿料理も作れます。

項目内容
総庫内容量20L
ドア開閉方向縦開き
オーブン温度調節範囲40℃(発酵)、100〜250℃(10℃単位)
モード自動あたため、手動あたため、飲み物、冷凍ごはん、解凍、オーブン
電源対応ヘルツフリー(50Hz/60Hz両対応)
カラー展開ブラック、ホワイト、ステンレス、ダークグレー

ツインバード DR-E216

機能を絞り込んだシンプルな設計が特長のオーブンレンジです。

赤外線センサーが食品の表面温度を検知し、いつものごはんも自動で適温にあたためます。

40℃の発酵機能を備えたオーブン・グリルモードも搭載していて、朝食のトーストから週末のパン作りまで幅広く使えます。

項目内容
総庫内容量16L
庫内構造フラット庫内
センサー赤外線センサー、温度センサー
オーブン温度調節範囲40℃(発酵)、100〜200℃
定格高周波出力500W(50Hz)/600W(60Hz)
年間消費電力量72.8kWh/年

アイリスオーヤマ MS-F2601-B

タンク式の過熱水蒸気機能を備えながら価格を抑えたスチームオーブンレンジです。

オーブンは110〜250℃まで設定でき、40℃の発酵モードにも対応しています。

あたための出力を自動で引き上げる「時短ブースト機能」を搭載していて、忙しい朝や夜の時短調理に活用できます。

項目内容
総庫内容量26L
庫内構造フラット庫内
加熱方式タンク式過熱水蒸気
レンジ出力1000/600/500/200W
オーブン温度調節範囲110〜250℃(発酵40℃)
特長機能時短ブースト機能

比較表

メーカー・型番容量加熱方式オーブン最高温度センサー
パナソニック NE-BS9E30Lヒーター式(ヒートグリル皿)300℃高精細・64眼スピードセンサー
パナソニック NE-MS4C26Lヒーター式250℃赤外線センサー
シャープ AX-N1D30L過熱水蒸気(ウォーターオーブン)300℃らくチン!センサー(絶対湿度)+赤外線センサー
シャープ RE-WF26426L過熱水蒸気(スチームカップ式)250℃赤外線センサー
日立 MRO-W1D30L過熱水蒸気310℃Wスキャン(重量+赤外線)
日立 MRO-S8C31L過熱水蒸気(ボイラー式)250℃重量センサー
東芝 ER-D5000C30L過熱水蒸気350℃ファインeyeセンサー
東芝 ER-D4000C26L過熱水蒸気300℃64眼赤外線センサー
象印 ES-GX2626Lヒーター式250℃瞬速センシング赤外線センサー
象印 ES-KA1818Lヒーター式250℃赤外線・温度センサー
バルミューダ K09A20Lヒーター式250℃
ツインバード DR-E21616Lヒーター式200℃赤外線・温度センサー
アイリスオーヤマ MS-F2601-B26L過熱水蒸気(タンク式)250℃

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よくある質問

オーブンレンジ

電子レンジとオーブンレンジの違いは何ですか

電子レンジはマイクロ波を使ったあたためや解凍が中心の機能です。

オーブンレンジはこれに加えてヒーターによる焼き調理ができるため、グラタンやトースト、パン作りなど幅広い料理に対応できます。

あたため以外の調理をどれくらいするかで、選ぶべきタイプが変わってきます。

一人暮らしに適した容量はどれくらいですか

18〜20L程度が目安になります。

お弁当やレトルト食品のあたために不便がなく、設置スペースも取りにくいサイズです。

パンやお菓子作りを頻繁に楽しみたい場合は、庫内が広めの23L前後を選ぶと使い勝手が良くなります。

過熱水蒸気式は本当に必要ですか

揚げ物のあたため直しをよくする人や、油や塩分を抑えた調理をしたい人には過熱水蒸気式が向いています。

一方で、あたためと簡単なオーブン調理が中心であれば、ヒーター式のモデルでも十分に対応できます。

使用頻度の高い調理シーンを基準に選ぶのがおすすめです。

センサーの種類による違いは大きいですか

赤外線センサーは食品の表面温度を、重量センサーは食品の重さを基準に加熱量を調整します。

両方を組み合わせたモデルほど、あたためムラが少なくなる傾向があります。

仕上がりの精度を重視するなら、上位機種に搭載されている高精度なセンサーを確認しておくと安心です。

まとめ

オーブンレンジは容量や加熱方式、センサーの種類によって得意な調理が異なります。

あたための精度を重視するならパナソニックやシャープの過熱水蒸気モデル、高火力での焼き調理を求めるなら東芝の石窯ドームや日立のヘルシーシェフが選択肢になります。

デザイン性を重視したい人にはバルミューダやツインバード、コストを抑えたい人にはアイリスオーヤマのモデルも検討する価値があります。

今回紹介した機種を参考に、自分の暮らし方に合った一台を見つけてもらえたらうれしいです。